私達の班は2月18日から21日にかけて活動しました。8人の メンバー+早稲田大の学生達を高田一中・横田中・米崎小・広田小 に振り分けて派遣し、私のグループは横田中で三日間活動しました 。横田の子どもたちは非常に真面目で礼儀正しく学習意欲の高い子 ばかりでした。 初日の活動が終わった後の振り返りで、「ボランティアとして、 自分達に何が求められているのか」が課題として挙げられました。 「将来のことを話し合えるお兄さんお姉さん」なのか、「勉強を教 えてくれる人」なのか、「大学について教えてくれる学生」なのか 。私達の間では、生徒と学生、両者の距離が遠すぎるため、上手く ニーズを汲み取れないでいるのだという結論に至り、二日目以降は 勉強以外の雑談を意識的にすることを心がけました。両者の距離が 近くなると、生徒の側から質問してくれたり話しかけてくれたりす ることが 増え、教室にも活気が出てきました。被災地の学校の現状やボラン ティアの存在意義などについて頭で深く考えすぎるより、まず現場 での関係構築から始めることが重要なのだと感じました。 プログラムを終えて、改めて学ぶことの尊さ、有難さを実感する とともに、被災地における学びやそれに対する取り組みに対しても っと社会的にスポットが当てられるべきではないかと考えるように なりました。復興が滞り、集中して勉強することが難しい今の状況 でも、受験など学校教育のシステムは彼らを待ってくれません。学 習する権利が十分保障されているとは言い難い状況です。私は学生 としては最後の参加になってしまいましたが、今後も様々なアプロ ーチで被災地の教育に視線を向け続けられればと思っています。 (教育学部・4年)