【活動体験記:相馬市「寺子屋」第5期A班(2015年11月7日~8日)】

私は、「福島の中学生が自らの将来を考えるに際して、少しでも自分が役に立つことができたら」という思いで今回の学習支援ボランティアに臨んだ。実際に勉強の質問に答えたり、難しい問題の解説をする合間に、中学生に将来の夢はあるかを聞いて回った。ある小さな女の子が小児科の医者を目指していたり、動物好きな中学2年生が看護師になりたいと行っていたり、なでしこジャパンに入りたいと語るショートヘアの女の子がいたり、また命をかけてまで自らの正義を貫き通す警察官になりたいと、ぼんやりと将来を描くのではなく、具体的にその職業に就いてどのような生き方をしたいかを語りかけてくれた中学生がいた。将来の夢に関する会話をする中で、彼らが少しでも将来の可能性を狭めてしまうような考えを持っていたらそれに対して自らの経験を話したり、また彼らの将来の夢を実現するために今行っている勉強がどれだけ大切かを伝えるようにした。



2日間の学習支援ボランティアは、私自身にとっては福島の中学生に勉強を教え、また彼らと会話することで、どのような趣味を持っているのか、どのような将来を描いているのか、どのような悩みを抱えて生きているのかなどを垣間みることができ、有意義であった。一方で、彼ら中学生にとって私たちが学習支援を行うことでどのような意義があるのか、少し疑問に思った。淡々と宿題を解く中学生に対して、大学生側が教えるべきことをひねり出すことが多く、質問を受けることが少なかったため、学習面で私たちが伝えられることが少ないように感じ、学習支援よりワークショップや座談会などを通じて将来や私たちの大学生の経験談を話すほうがより「東大生」が福島に行く意義が増すのではないかと感じた。また、その意義を増すためにも、ある程度同じ学生が継続的にボランティアに参加して生徒との関係を構築する必要もあるのかなと感じた。

(法学部・3年)




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