【活動体験記紹介①:相馬市「寺子屋」29年度実施】

こんにちは!UTVC(東京大学復興ボランティア会議)です!
4月に入り、新年度の活動にむけて、準備を始めています。
さて、今回から数回に分けて、29年度に実施した学習支援ボランティア派遣と被災地スタディーツアー参加者の活動体験記の一部をご紹介します。

・UTVCのボランティアってどんな感じ?
・聞いたことがあって、今年度参加してみたい!
・参加したことはあるけど違う地域の活動はどんな感じなのだろう?
という方は、是非、読んで頂けると嬉しいです!

また、UTVCは新規メンバーを大募集しております!
一緒にUTVCを盛り上げていきたいという方、ご連絡をお待ちしております。
(連絡先:utvc.student@gmail.com)

第一回~相馬市「寺子屋」編~
今年度も相馬市「寺子屋」を実施することが決まりました!
各回の募集の際には、こちらのブログやFacebookなどでお知らせ致します。
第1・2回派遣の応募は4月22日から行います!皆様のご応募お待ちしております。

【活動体験記①:相馬市「寺子屋」第3回(7月8日~9日)】
 「東北は殆ど行ったことないし行ってみようかなー。前から教育ボランティアには興味あったし。」そんな軽い気持ちで申し込んだUTVCの相馬市「寺子屋」教育支援ボランティアだったが、行く前の想像をはるかに超える有意義さで逆に自分の方が多くのことを学ばせてもらうこととなった。

 今回の活動を1日目から順に振り返りたいと思う。福島駅到着後、容赦なく照りつける日射しに辟易としながらも大変美味しい昼食を頂き気力と体力を回復し、座談会の準備も済ませやるきに満ち溢れそのまま相馬市生涯学習会館へと向かった。初めて会う相馬市の子供達は表情が柔らかく挨拶を返してくれたので緊張もすぐほぐれていった。自己紹介も済ませいよいよ5グループに分かれて勉強の時間が始まった。グループの子の名前も聞いてさあ教えるぞと奮い立ったはいいものも一向に質問されるような気配がない。どうしたのかと違和感を覚えたもののそのまま椅子に座り待機していたが自分以外の東大生は皆子供達の疑問に丁寧に答えている様子だった。最初は自分が担当した班だけおとなしい子が集まったのかと思ったがしばらくしてそれは違うことに気づいた。自分以外の人たちは皆積極的に子供達に疑問点や分からないところ、苦手な箇所などを積極的に聞いていたのだ。考えてみれば当然のことで、いくら毎月教わっているとはいえ中学生にとっては、今日初めて会った自分よりずっと年上の大学生に自ら声をかけたり質問をしたりすることなんて難しいに決まっているのだ。親がお金を出して一人の教師に指導を以来する家庭教師とは全く勝手が異なり、「寺子屋」ボランティアでは大学生の方から中学生に声をかけて聞くことが大切だった。自分は1対1の指導経験しかなかったためそのことに気づくのに遅れてしまった。僕以外の方々は対複数の指導経験があったので事前にコツ等を聞いておけばよかったと非常に後悔したが、そのことに気づいた後はグループの中学生全員と話し、それぞれが間違った箇所の正しい解法や計算の工夫方法、苦手克服のための勉強法などを伝えることができた。自分から話しかけると徐々に心を開いてくれるようになり、声をかけて質問してくれるようになったのだ。休憩時間を挟んだ後の勉強時間では、もう同じ過ちは繰り返すまいと最初から積極的に今日は何をやる予定か、勉強における目標は何か等積極的に聞いていき、多くの手応えがあったように感じられた。
 勉強が終わった後の座談会では「モチベーションをあげるには?」をテーマにプレゼンをしたが、大学の勉強に真摯に取り組んでいるとは言い難い身としてはむしろ他の優秀な方の発表に心を打たれた。夕食後、感想等が書かれたプリントにコメントを書き込んだが、プリントの中に「(執筆者)さんに教えてもらい分かりやすかったです」や「(執筆者)さん面白かったです」等書いてくれていたものがあり思わず感極まってしまった。
 2日目はLVHMアートメゾンというとてもお洒落な建物で、前日とは打って変わって少数の中学生に勉強を教えた。最初は人数少ないし教えることや話すことがなかったらどうしようと思ったが、むしろ人数が少ない分一人一人に濃密に教えることができた。部活と勉強の両立に苦心している3年生が多く、自分の過去が懐かしく思い出された。座談会も前日の反省から、話を簡潔に分かりやすくまとめるよう心掛けられた。
 こうして2日間の教育支援活動を非常に有意義に過ごせたのは暖かく迎え入れてくれた相馬市の教育者の方々と中学生達、不慣れな自分を導いてくれたUTVCの先輩、そして同行した非常に優秀な東大生の方々のお陰である。この経験を活かしこれからも自分に可能な形で被災地を支援したいと思う。
(文科一類・2年)


【活動体験記②:相馬市「寺子屋」第10回(11月25日~26日)】
 僕は毎週1~2回,塾に通えない高校生向けの学習支援ボランティアに参加しており,最近,僕たち「大学生ボランティア」には「何を求められているのか」ということを考えるようになりました。「勉強を教える」「大学生がどういうものか教える」「先生より近い立場として彼らの悩みに答えてあげる」 先述の学習支援ボランティアサイトを見つける途中,UTVCの「寺子屋」のボランティア募集のサイトも見たのを思い出し,別のボランティア活動に参加することで,今後のボランティア活動の糧にしたいと思い,応募に至りました。
学習会(3時間)+座談会(20分)を1日目,2日目それぞれ行いました.学習会では生徒の質問に答えつつ,雑談混ぜつつ楽しく勉強できるように心がけ.座談会では「国語社会理科の勉強法」について話しました.活動を終えた生徒には感想シート(座談会について,学習会について)を書いてもらい,それに僕たちがコメントをしていました。
 過去の学習会の感想シートも見ることができ,そこに書かれているコメントを見て,「僕たち東大生側が本当に伝えたいこと」と「生徒が感じたこと」にはまだギャップがありました。僕たちが実践してきた勉強法をいくら噛み砕いたところで,まだやったことのない生徒たちには漠然としたイメージのみで,具体的な勉強方法作りには繋がらないと思ってしまいました。例えば座談会の話題に関する本を持ってきて,実際に見てもらったり,具体的にそれぞれの教科を皆がどう勉強してきたか,生徒の勉強法はどうかをディスカッションしたり,もっと能動的な座談会にすれば良かったと,寺子屋活動を終えて反省しています。
 相馬市の子供達の周りには大学もないため,ロールモデルとなる大学生があまりおらず,それぞれがしっかりとした将来の夢を持っているが,それを果たす上で必要となってくる,大学進学への道筋が,他の市や他の県の学生より曖昧なものとなっています(それは他の地方でも言えるのですが)。そのため「この寺子屋に通うことで,多種多様な東大生の話を聞くことができモチベ維持につながる」,「去年は部活が忙しくて参加できなくて本当に残念だった。(こんな活動だと)知っていたら絶対参加していた」と生徒が言っていました。今後よりよい寺子屋にしていくために,相馬市の教育委員会,UTVCだけでなく,僕たちボランティアも最大限尽力していく必要があると感じました。今回の活動に携わった,UTVC,相馬市教育委員会の皆様,また他に宿泊したホテルの方(ご飯をご馳走になりました・・・),一緒に二日間活動したボランティア,そして相馬市の中学生の皆様,本当にありがとうございました。
(工学部・3年)


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