【活動体験記紹介②:大熊町学習支援ボランティア in 会津若松 28年度実施】
こんにちは、UTVC(東京大学復興ボランティア会議)です!
前回から、28年度に実施した活動に参加した参加者の活動体験記を紹介しています。
・UTVCのボランティアってどんな感じ?
・聞いたことがあって、今年度参加してみたい!
・参加したことはあるけど違う地域の活動はどんな感じなのだろう?
第二回~大熊町学習支援ボランティア編~
前回から、28年度に実施した活動に参加した参加者の活動体験記を紹介しています。
第2弾の今回は、「大熊町学習支援ボランティア」派遣の参加者の活動体験記をご紹介します!
・UTVCのボランティアってどんな感じ?
・聞いたことがあって、今年度参加してみたい!
・参加したことはあるけど違う地域の活動はどんな感じなのだろう?
という方は、是非、読んで頂けると嬉しいです!
【活動体験記:大熊町学習支援ボランティア(夏期)(8月7日〜12日)】
今回で大熊中の学習支援活動は4回目となったが、僕がこの学習支援活動を通じてずっと考えていた問題意識があった。
それは、大熊中のみんなにとって、故郷とはどういうものなのか、ということだ。
それは、大熊中のみんなにとって、故郷とはどういうものなのか、ということだ。
自分の中での葛藤もあって、僕から彼らに聞こうとする勇気もなかなか出なかったし、彼ら自身も僕らと共有する時間を楽しんでくれた事もあって、そのような機会を得る事が難しかったが、今回1人の子が「あなたにとって故郷とは何か?」という質問に答えなければならない場面があって、僕に、何だと思いますか?と尋ねてきたので、その子と一緒に考えてみた。
その子自身はどう答えれば良いか少し困っていた様子に見えて、僕自身のまだはっきりしていないがぼんやりとあるものを暗に伝えつつも、その子の答えを待ちながら時間を過ごしていると、もう1人別の子が来てくれて、僕らと少し考えた後、「帰りたくても帰れない、思い出すと悲しくなる場所?」と答えてくれた。
それがその子にとっての故郷に対する本当の答えなのかどうかは、僕が決める事ではないとは思うが、少なくともその瞬間のその子にとって、震災から5年たった今、大熊町という故郷に対して感じている事を、自分自身の言葉で、僕ともう1人の子に率直に伝えてくれたものであったと感じ、(もちろんみんながそうなのかどうかは、僕には分からないことだが、)大熊中のみんなの中で、そんな悲しい気持ちが残ってしまっている子がいるという事に、身につまされる思いがした。
しかし一方で、僕が学習支援活動を通じて感じた、大熊中のみんなの、いい意味で曲がってなくて、一人一人がみんなを大切にする、あったかい空気を思い出すと、彼らにとって、今いる会津という場所は、将来思い返した時に大事な場所になっていくのではないかとも、ずっと思っていた。
そんな事を活動中に思い続けながら、大熊中のみんなと一緒に過ごしていく中で気づかされた事を言いたい。
故郷とは、大切な人と大切な縁で繋がった場所である、という事だ。
自分が生まれ育った大熊町に大切な人との大切な思い出があるならば、彼らにはずっとその故郷の事は忘れないで欲しいし、また、会津という新しい場所でたくさんの良い縁に恵まれたならば、その場所を自分の大切な故郷としてずっと大事にして欲しいと、僕は思う。
その場所で縁あって出会った人達がいて、そこで同じ時間を過ごせば、生き生きした自分でいられる、そんな会津という故郷があるという事の幸せを彼らにもこれからいっぱい感じて欲しいし、たとえ今大熊町という故郷を離れて帰れなかったとしても、その場所に自分がいたという事に、自信と誇りを持てるようになって欲しい、また彼らがそう自然に感じる事が出来るような社会になって欲しいと強く感じながら、その為に何か僕が出来る事があれば、少しでも力になりたいと、今回の活動を通じて思った。
東大生の僕らにとっても、大熊中のみんなにとっても、共に過ごしたこの時間が、お互いに良い形でずっと残っていく事を、切に願う。
最後に、大熊中の学習支援活動という貴重な機会を何度も与えて頂いたUTVCの皆様、本当にありがとうございました。
(理学部・4年)
その子自身はどう答えれば良いか少し困っていた様子に見えて、僕自身のまだはっきりしていないがぼんやりとあるものを暗に伝えつつも、その子の答えを待ちながら時間を過ごしていると、もう1人別の子が来てくれて、僕らと少し考えた後、「帰りたくても帰れない、思い出すと悲しくなる場所?」と答えてくれた。
それがその子にとっての故郷に対する本当の答えなのかどうかは、僕が決める事ではないとは思うが、少なくともその瞬間のその子にとって、震災から5年たった今、大熊町という故郷に対して感じている事を、自分自身の言葉で、僕ともう1人の子に率直に伝えてくれたものであったと感じ、(もちろんみんながそうなのかどうかは、僕には分からないことだが、)大熊中のみんなの中で、そんな悲しい気持ちが残ってしまっている子がいるという事に、身につまされる思いがした。
しかし一方で、僕が学習支援活動を通じて感じた、大熊中のみんなの、いい意味で曲がってなくて、一人一人がみんなを大切にする、あったかい空気を思い出すと、彼らにとって、今いる会津という場所は、将来思い返した時に大事な場所になっていくのではないかとも、ずっと思っていた。
そんな事を活動中に思い続けながら、大熊中のみんなと一緒に過ごしていく中で気づかされた事を言いたい。
故郷とは、大切な人と大切な縁で繋がった場所である、という事だ。
自分が生まれ育った大熊町に大切な人との大切な思い出があるならば、彼らにはずっとその故郷の事は忘れないで欲しいし、また、会津という新しい場所でたくさんの良い縁に恵まれたならば、その場所を自分の大切な故郷としてずっと大事にして欲しいと、僕は思う。
その場所で縁あって出会った人達がいて、そこで同じ時間を過ごせば、生き生きした自分でいられる、そんな会津という故郷があるという事の幸せを彼らにもこれからいっぱい感じて欲しいし、たとえ今大熊町という故郷を離れて帰れなかったとしても、その場所に自分がいたという事に、自信と誇りを持てるようになって欲しい、また彼らがそう自然に感じる事が出来るような社会になって欲しいと強く感じながら、その為に何か僕が出来る事があれば、少しでも力になりたいと、今回の活動を通じて思った。
東大生の僕らにとっても、大熊中のみんなにとっても、共に過ごしたこの時間が、お互いに良い形でずっと残っていく事を、切に願う。
最後に、大熊中の学習支援活動という貴重な機会を何度も与えて頂いたUTVCの皆様、本当にありがとうございました。
(理学部・4年)
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