【活動体験記:陸前高田市「学びの部屋」第1期D班(2014年7月26日~7月27日)】

私たちD班は7/27(日)に陸前高田市の小中学校を訪れ、学習支援ボランティアの活動を行いました。その活動の体験をここに記します。

簡単に学習支援ボランティアについて説明します。学習支援ボランティアでは、陸前高田市の小中学校に東大生が伺い、勉強をしに来る中学生や高校生に勉強を教えるという活動をしています。今回は陸前高田市立第一中学校、米崎小学校、広田小学校の3ヶ所に班員が分かれて活動をしました。なお、章ごとに執筆者が異なりますので、ご注意ください。


◎活動内容
私は陸前高田市立第一中学校に訪問しました。午前中は生徒が来なかったため、近くにある「みんなの家」(参考:http://rikuzentakataminnanoie.jimdo.com/)を訪問し、被災された方から現在の復興の様子について伺いました。さらに、奇跡の一本松を見学しました。周辺では土地のかさ上げをするために山を削って土を移す作業が巨大な建設設備を用いて行われており、陸前高田の自然豊かな光景と対照的でした。

午後1時から生徒4名(中学生3名と高校生1名)が来ました。彼らは8月にアメリカを10日間訪問して現地の高校生と交流するプログラムに参加する生徒たちで、現地で行う自己紹介を兼ねた3分間のスピーチ原稿の添削をしました。どの生徒も各自伝えたい内容をしっかり持っていて最後の発表会では堂々とスピーチをしており、添削することで役に立てたというやりがいを感じました。


◎活動に参加しようと思った動機
日本に留学してもうすぐ4年間が経ちます。2011年4月の震災後に日本に来た私は、東北の状況を自分の目で確かめたいという思いが絶えず持っていました。しかし、最初2年間は石川県の金沢に住んでいた私は円高に悩まされて経済的に苦労した時期を経験し、やっと日本で出会った友人のおかげで、奨学金をいただき、東京大学に入学することもできました。東京大学の東北に支援するボランティア活動を偶然に出会い、いつか恩返しをしたい、さらに東北の子供達の現状を知りたいという気持ちを持っていた私は、このボランティアに応募しました。

◎参加した感想
広田小学校では残念ながら生徒は来ませんでしたが、その分、指導員の方とたくさんのお話ができました。指導員の方から直接、当地の震災時およびその後の状況をお聞きすることで、より具体的に状況をイメージでき、ご苦労が伝わりました.また、こちらからは、震災時の東京の状況や、1995年の阪神大震災後の復興状況などをお伝えでき、参考になったと言って頂きありがたかったです.

学習ボランティアのような支援は、生徒さんが来る来ないに関わらず、継続して場を提供し続けていくことが重要だと思います。

◎ボランティア活動をより良いものにするために
活動の中で残念だったのは、私の行ったところでは生徒が来なかったことです。地元の支援員の方のお話を伺ったり、近くに住む小学生と遊んだりして有意義な時間は過ごせたものの、学習支援をしたいという思いから参加した手前不完全燃焼感は拭いきれませんでした。このような事態を防ぐために生徒が来なかった場合の対応をあらかじめ決めておく、学生ボランティアが来る日をもっと生徒にPRしてもらうなどするとよいのではないかと思いました。また、時期によって出席率に偏りがあるとのことだったので、生徒の多い時期にボランティアも集中的に派遣した方が効果的ではと思います。

(班員一同)

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