【活動体験記:陸前高田市「学びの部屋」第3期B班(2014年9月23日~9月25日)】

スリーデイズプログラムは,陸前高田市にある拠点で,3日間(18:30〜20:30)中高生を対象として,学習支援活動を行う活動です。B班としては,8人参加しました。

通常の「学びの部屋」は,毎日あるいは週三回開かれ,塾講師や教員のOBの方が学習支援員として継続的なサポートを行っています。また,東京大学から定期的に,週末にも学生ボランティアが派遣されています。そうした定期的に行われる週末の活動では,お互いに打ち解けてきた頃に終了してしまい,あと少し時間があれば…ということもあるそうです。スリーデイズプログラムでは,3日間通して来てくれた生徒も多く,様々な話を深くすることができましたという声もありました。

3日間の活動の前には,同じプログラムに参加している早稲田大学の学生と一緒に,ミーティングを行いました。早稲田大学の学生とは学習支援活動の場所は違いましたが,ミーティングでは,お互いの前日の活動の情報交換をしたり,「勉強より話が多くなってしまうのは良いのか」といった疑問を一緒に考えたりしました。また,そこで考えた東京から来る大学生が与えられる価値は何かという問いは,非常に難しいものでした。

最終日のミーティングでは,震災から3年経って,「学びの部屋」はこれからどうあるべきかということを議論しました。三つの班に分かれて意見を出し合い,最後にそれぞれ具体的な案などを発表し,非常に活気のある雰囲気でした。
そして,私たちは,陸前高田市立第一中学校と陸前高田市立米崎小学校を担当しました。それぞれ4人ずつに分かれて,学習支援活動を行いました。

米崎小は,他の拠点に比べて高校生の割合がかなり多いという特徴があります。大学受験や専門学校の受験を控えた高校3年生もいます。推薦入試の志望動機書が中々まとまらない生徒に対して,志望動機の内容について添削・アドバイスをしたりしました。数学や英語といった教科に関しては,その内容についての質問に答えるだけでなく,英単語の覚え方や勉強で集中力を続かせる方法などを話したりしました。また,教室の雰囲気としては,しっかり勉強をやろうというよりは,むしろ皆で集まって話をするコミュニティで,その中で勉強も進めていく場という印象を持ちました。

高田第一中は,非常に真面目で勉強熱心な生徒が集まっていました。それぞれ,自分で決めたノルマ(宿題など)を終わらせるため,黙々と集中して進めていました。初日は,参加した生徒は3人とあまり生徒が集まりませんでした。2日目以降は,参加生徒数もかなり増え,東大生が自分の勉強を語るという場を設けたりもしました(翌日のミーティングでは,みんな熱が入ってしまい,長く語りすぎたという反省を聞きました)。

(法学政治学研究科・2年)

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