【活動体験記:陸前高田市「学びの部屋」第2期A班(2015年7月11日~7月12日)】

ボランティアというとどのように役に立てるのか、本当に意味があるのかといった難しいことを考えてしまいがちですが、前回の経験から、今回はあまり難しいことを考えず、今はたまに来て話し相手になってくれる大学生くらいの印象でも、いつかふと思い出して、何かプラスの感情に変えていってくれたらいいなという気持ちで参加しました。

「学びの部屋」には4人の中高生が参加してくれました。宿題や受験勉強でわからないところを教えたり、勉強方法のアドバイスをしました。昼食の時間や途中途中で雑談をする時間もあり、普段の学校での様子や夢について話してくれ、気づけば自分も純粋に中高生との会話を楽しんでいました。過去の参加者も書いているように、休憩から勉強へ切り替えるタイミングが難しかったのですが、指導員さんの声かけのおかげで、メリハリつけて勉強できていたように感じます。

今回の活動で実際の現地の声を聞くことの大切さを感じました。活動参加前、遠野市を観光していた際、地元の方に、県外からのボランティアや報道は沿岸南部ばかりだが、同じく被害を受けた沿岸北部の方にも行ってみて欲しいということを言われました。恥ずかしながら私自身、南部の地名は報道で何度も耳にしていましたが、北部の方の被害の大きかった地域の地名は知りませんでした。

また、学びの部屋では支援員さんが現状について話してくれました。震災直後と比べると3分の1の世帯が仮設住宅から出られるなどだいぶ落ち着いてきたとのことでした。一方で、仮設住宅を出て公営住宅に移るためにはある程度の経済力が必要であり抽選で当たっても移れない世帯がいたり、個人で土地を買える世帯から出ていき、震災直後はある意味みんな平等で、力を合わせて頑張ろうという雰囲気があったが、格差が見え始めその雰囲気は薄れてきているということでした。マクロな視点でみると、ベルトコンベアもそろそろ撤去されるなど着実にいい方向に向かっている印象を受けますが、マクロな視点では問題解決でも、ミクロな部分でそう簡単にはいかないことに気づかされました。外からだとどうしてもマクロな部分のみを見てしまうのですが、もっと日常を想像できるようになる必要があると痛感し、現地の声や実際足を運ぶことの大切さを感じました。

(法学部・4年)

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