【活動体験記:相馬市「寺子屋」第2期B班(2015年7月4日~7月5日)】

大学生になってから福島や宮城にご縁があり、何度か訪問していて、実際に何か少しでも被災地の役に立てることがあればやってみたい!とはずっと思っていたのですが、何もできずにいたときにちょうど今期のUTVCの「寺子屋」について知り、参加させていただきました。私は先週のA班に続けて今回は2回目の参加でした。


中学生が勉強のことに限らず、自分の好きなことや将来の夢についても沢山熱心に話しかけてくれて嬉しかったです。社会問題などをしっかり勉強しており、積極的に大学生に質問してくれる子もいて、私たちも負けていられないな、と刺激されました。私が中学時代や大学の話、将来について話すと真剣に話を聞いてくれて、中学生が自分の将来について考える時のヒントになればいいな、と思いました。勉強を教えるだけなら、学校や塾の先生などのプロの方の方がノウハウの蓄積や経験も豊富であるため質の高いものを提供できるはずなのに、何故東大生が勉強を教える需要があるのだろうということはずっと疑問で、家庭教師のアルバイトをしながらずっと悩んでいたことでもありました。しかしやはり歳が近いということもあり、そのように身近な存在に感じてもらえることが一番大きいのかな、という一つの答えに辿り着くことができました。これからもボランティアに関して、今の私たちだからこそできること、今の私たちにしかできないことに積極的に取り組んでいきたいと思います。




相馬市教育委員会の方に、1日目の活動の後ご飯や銭湯に連れて行っていただいたのですが、車の中などで震災当時や今の相馬市のことについてのお話を伺うことができ、自分の認識と現地の現実とのギャップに驚きました。福島駅付近でも「除染しています」という看板をいくつか見かけ、相馬市内では仮設住宅や人がほとんどいなくなったまま放置されている海辺の住宅地も見ました。夜なのに明かりが1~2戸しかついておらず、外見では分かりにくいが、実際は津波で一階の部分の中身がごっそりなくなってしまったのだと教えていただきました。また現地での農産物の放射性物質による汚染や被曝の検査結果についての実態、津波に巻き込まれた人の体験談も伺うことができました。

仮設住宅の居住者は減り、海沿いの道路も再建され、少しずつ復旧の進む相馬市。それでもやはり、海辺の住宅地のように、外から見ただけでは分からないことは沢山あります。私自身、東京でメディアを介してでは分からなかったこと、現地に行って地元の方のお話を伺って初めて知ったことが沢山ありました。これからも、震災と復興を他人事として退けるのではなく、自分にもできることを探して少しでも力になっていきたいと思います。

(文科一類・2年)

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