【活動体験記:陸前高田市「学びの部屋」第3期A班(2015年8月15日~8月18日)】

 今回で東北での学習支援ボランティアに参加するのは2回目、前回は2年ほど前に福島でボランティア活動を行った。また参加したいと思いつつなかなか参加できないでいたが、ようやく2回目を迎えることができた。前回は福島でのべ10名程度の子供たちを相手にしたと記憶しているが、今回はのべ3名の参加者を相手にするより小規模な支援活動となった。どうやら陸前高田市では、地元の学生たちが集まっておしゃべりしたりする空間というよりも、勉強したい人が集まって勉強するという空間として「学びの部屋」が機能しているらしい。私が訪れた小学校では、何も言われなくても黙々と勉強に打ち込む中学生や高校生が参加者の主だった。夏休みがもうすぐ終わるという宿題に追われる時期だったためでもあろうが、自主的に勉強に打ち込む姿勢が見えたのは頼もしい限りであった。
 ただ、ボランティアとして参加している側としては、物足りないものを感じたのも事実である。もっと頼ってくれれば色々と教えてあげるのに…と思いつつ、お節介にならないよう参加者を見守っている時間が長かった。おそらく、三日間という期間の短さも物足りなさを感じた原因であろう。シャイな参加者とようやく打ち解けてきたかと思えた頃にはもう東京に帰らなければならなかった。
 そんなこんなで、私としては正直今回の「学びの部屋」に参加した意味を強く感じることができないまま最終日を迎えたのだが、帰り際に地元の学習支援員さんに「是非また参加してください」とおっしゃっていただけたのは嬉しかった。自分の力不足も感じたが、一緒に勉強したりちょっとした会話の相手になったりというささいなことでも参加者に何らかの刺激になったのなら幸いである。

 最後に一つ改善点を挙げるとすれば、やはりもう少し参加者が多ければより有意義な活動になるように感じた。そもそも被災後の陸前高田市に子どもが学習するスペースがないことから「学びの部屋」が始まったことに鑑みれば、「学びの部屋」に参加していない小学生や中学生、高校生がどの程度勉強に励めているのかが気になってしまった。

(総合文化研究科・修士2年)

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