【活動体験記:相馬市「寺子屋」第4期C班(2014年12月6日~12月7日)】

〇1日目

メンバーの集合は福島駅でしたが、この日は寒波が襲来しており、雪もちらつく天気でした。

相馬に到着後、相馬市生涯学習会館にて支援活動を行いました。この日は30人ほどの生徒さんが来ました。はじめに手短に自己紹介を行い、活動に入りました。積極的に疑問をぶつけてくる生徒さんもいれば、黙々と勉強を進める生徒さんもいました。私自身としては、手持無沙汰にしている様子の生徒さんに、声をかけ、学校生活について聞いてみたところ、嬉しそうな顔をしてくれたということが印象的でした。学習会の終わりには、我々が生徒さんに向けて「なぜ勉強するか」「勉強で何に気をつけたらいいか」ということ等について一言ずつ話しました。

その後、海岸近くの温泉に行きました。途中の道路は一部がまだ修理されている途上であり、周囲も家の明かりがなく真っ暗でした。相馬の中心部は平穏な生活が営まれているように見えたのですが、海に近づけば震災の傷跡が未だに残っているようでした。

〇2日目

普段の日曜日の活動はアートメゾンというところで行われるのですが、この日はイベントが行われるらしく、1日目と同じ、生涯学習会館にて活動を行うことになりました。生徒さんの人数は約10人。流れとしては1日目と同じく「自己紹介→勉強→一言」というものでした。

この日は、勉強についての疑問に答えるということもしたのですが、学校生活の話を聞いてみたり、さらには興味を持ってくださった生徒さんには大学でどんな勉強をするかについて話したりと、勉強以外の話で花が咲いたりもしました。

活動が終わった後は、メンバーで昼食をとったあと、相馬駅近くのバス乗り場で解散となりました。

〇さいごに

私たちが今回行った活動によって、生徒さんにどれほどの印象を与えられたのかはわかりません。(彼らが私たちの話から学習等への意欲を得てくれれば幸いですが)。しかし、私としては、「なんで勉強するのか」ということを話す中で、まだ短いながらも自らが今まで行ってきた勉強が何に役立ってきたかを確かめる機会となりました。また、東北において活動した経験は「災害とその復興に際して、自分が何をすることができるのか」ということを知る一助となるように思われます。

ボランティアについては「他者に何かを与える」という側面はもちろんあります。私も以前は「誰かに何かを与えなければならない」とばかり考えていたためボランティアに消極的な印象を持っていました。しかし、今回を含め、ボランティア活動をする中で「自らの見識を広める」という側面が他者に施すという側面以上に強く存在し、実はそれほど敷居の高いものではないと考えるようになりました。幸い、今回のような活動は大学や現地の教育委員会が支援をしてくださっています。そうであるからこそ、多くの学生がこのようなプログラムに参加してくださることを切に望む次第であるのです。

(法学部・4年)

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