【活動体験記:相馬市「寺子屋」第6期B班(2015年2月28日~3月1日)】

今年度最後となった「寺子屋」。素直で勉強や部活に一生懸命な子供たちと共に勉強し様々な話題について語り合い、愉快で個性的な班員たちと過ごした2日間は非常に有意義なものとなりました。

福島市からバスに揺られて1時間強、冬の寒さが残る相馬市(地元の方の感覚ではかなり暖かかったようです)に到着しました。宿泊場所にて打ち合わせ後、早速市内の活動場所にて活動を開始。初めに自己紹介で各自が大学で学んでいることを紹介した後、部屋の中を回り、質問に対応しました。参加生徒数は約30名で、受験直前の3年生だけでなく、1・2年生、既にⅠ期選抜で合格が決まった3年生も勉強に集中しており素晴らしいと感じました。休み時間には部活動や修学旅行、将来のことなど色々な話をしました。3時間にわたる学習会後には東大生から自身の中学・高校生活の体験談やキャリア面のアドバイスなどを伝え、卒業する3年生に東大グッズをプレゼントしました。1日目の活動終了後には宿泊場所にて班員たちと様々な話をして、とても楽しい時間を過ごしました。

2日目には活動場所を変えて3時間の学習支援活動を行いました。2日目は参加生徒数が約10名と少なかったこともあり、個別指導形態で一緒に勉強しました。1日目と同様に生徒さんたちは集中して学習に取り組んでおり、私たち東大生自身も刺激を受けました。一緒に数学の問題を解いたり将来の夢についての話をしたりする時間はあっという間に過ぎ、活動終了後は少し物足りなささえも感じたくらい充実した活動となったように思います。

昨年9月に「寺子屋」に参加した時と比較して、生徒さんが積極的に質問してくれるようになっており、学力だけでなく「勉強する力」が着実に身に付いてきているように感じられ、嬉しく思いました。今後も継続して生徒さんたちの学習のお手伝いをさせて頂ければと考えています。

相馬市は他の被災地と比較して道路の復旧などの復興が進んでいるというお話を聞きました。一方で、震災によって精神的なダメージを受けた子どもたちの「心の復興」がどれだけ進んでいるのかは目に見える形では分かりません。私たちの学習支援活動が「心の復興」にどれだけ役立てるのかは定かではありませんが、前を向いて進む上での目標となる「将来の夢」を考えるヒントが得られる場、あるいは勉強や部活動など様々なことについての話し相手がいる温かい場としての「寺子屋」を来年度以降も支えていきたいと思います。

(文科二類・2年)


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