【活動体験記:陸前高田市「学びの部屋」第6期A班(2015年2月17日~2月20日)】

私は社会に出るまでもう間もないという時期になって、被災地の様子を生で見ることにより、自分が日本のためにこれから何が出来るかを考える材料にしたいと思いました。そして、出来れば被災地を目の当たりにするだけでなく、たった少しでも自分が復興のために貢献したいとの思いから、ボランティア活動に参加することを決意しました。

この学びの部屋は、生徒にとっての学びの部屋というだけではなく、私達大学生にとっての学びの部屋でもありました。たった3日という短い時間の中で、どれだけ多くのことを目の前にいる中学生に残すことが出来るか試行錯誤しながら活動に当たりました。中学生時代は、人生の中でも貴重な成長期。なので、勉強に関することだけではなく、人との会話や遊びなどから多くのことを学び取らねばなりません。そのことに留意して、勉強とは関係のないおしゃべりが始まっても、あまり干渉し過ぎず見守るという姿勢を基軸に置くようにしました。一方で、「今やってる勉強って招来役に立つの?」とか「大学生ってどんなことやってるの?」といった生徒達の持つ素朴な疑問には寄り添い、親身になって答えるようにしました。日が経つにつれて生徒と私達の間の距離も縮まり、そういった実直な質問を投げかけてくることが多くなったように感じます。

どんなに小さなものでも良いです。私達との本当に短い間のやり取りの中で、生徒達が新しい「何か」を見つけてくれたのであれば、これ以上に嬉しいことはありません。それは歴史の勉強の面白さかもしれないし、あるいは大学生って面白そうだな、という発見かもしれません。その「何か」が子ども達の心の片隅で光り続け、東北の、さらには日本の復興を担っていく大人に少しずつ成長していくことを願います。

(経済学部・3年)

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