【活動体験記:陸前高田市「学びの部屋」第4期D班(2014年11月29日~11月30日)】

今回、私たちは11月30日に陸前高田市の3つの小学校・中学校において、学習支援活動を行いました。各学校での参加生徒数は、高田第一中学校3名、米崎小学校2名、広田小学校1名の計6名でした。

以下に、それぞれの班員の感想を記載します。

・今回初めて被災地に行き被災者の方と接する機会を得た。自分が学習支援を行った高校二年生の子は自衛官を目指しているようで、震災の際に自衛隊の支援を受けたことが自衛官を目指すきっかけになったと話していたのが印象的であった。今回の自分の活動がどれだけ被災者の方の助けになったかは分からないが、今後も機会があればボランティア活動に参加していきたい。

・東日本大震災から3年以上経って、初めて東北に足を踏み入れた。町の中にぽつぽつと見られるプレハブでできた事務所や住まいなどの「新しさ」によって、かえって震災の爪痕が意識された。

教育支援ボランティアへの参加は初めてであり、緊張しつつ中学校に足を踏み入れた。壁にはほかの地方の中学校からの応援メッセージが貼ってある。部活動の練習をする生徒たちは寒い中も半袖だった。

「学びの教室」にやってきた生徒たちは皆、素直で向学心にあふれていて、教える側としても非常にうれしかった。しかし、一人の生徒と進路の話になると、震災の影響が伺われ、表面的には見えなくても震災の余波ははっきりと存在するのだと感じた。

震災を経験していない人間ができることはあまりないのかもしれない。だが、微力ながらでも、人々に寄り添うことはできるだろう。今後もこのような活動があったら参加したい。

・活動時間は短かったですが、子どもとのふれあいを通じて私たちの方が元気をもらった気がします。震災の話になると、子どもの方が泣きそうになってしまい深い傷跡を残したのだなと改めて感じました。

・ リラックスした雰囲気の中、和やかな間が提供されていたように感じた。参加した生徒さんたちは積極的に勉強に取り組んでいたので、あまりこちらから働きかける場面がなかったが、支援員さんにお気遣いいただいたのもあって少しはコミュニケーションがとれたと思う。あくまで笑い話の文脈でだが、東京では学校や生活はこことは違うでしょう、というような話になったのが印象的だった。
 何かを教えるというよりは、同じ時間を同じ場所で過ごさせてもらい、陸前高田の高校生の目線から見た日々の生活や震災時のことなどを耳にする機会をもらった、というのが本当のところで、正直お役に立てたかは自信がないが、こちらとしてはとても為になり、参加できてよかったと思う。

・ 今回は高校3年生の三人の学習支援を行った。時期柄,受験に向けた勉強,出願校選びをしている時期だった。そのうちの一人は以前は大学進学を考えていなかったが,学びの部屋に来る中で,大学進学を考えるようになり,学びの部屋の支援員さんの提案で志望校を決めたという話を伺った。大学生が頻繁に訪れる学びの部屋が高校生に対して大学進学を考えるきっかけ与えることができているのではないかと感じた。また,高校生と話すなかで,よく聞かれたのは「東京の学校ってどうなの?」や,「一人暮らしってどうやってくらしているの?」や「大学生って何時くらいま学校にいるの?」という話だった。自分自身もそうだったが,大学進学に対して,地方高校生は経済的,学力的障害に加え て,地元を離れて都市部で暮らすことの不安も障害としてもっているのではないだろうかと感じた。学びの部屋に大学生が訪れ,中高生と話をすることでそういった心理的な障害を減らし,生徒が大学進学を一つの選択肢に持てるようにすることができたら良いと感じた。

生徒と話をするなかで,自然と震災直後の話が出てきた。震災から時間が経ったいまでも,震災当時のことを思い出す事が多いのだろう。反面,時間が経った今だからこそ,冷静に震災当時の話を出来るようになったのかと思う。また,当時の様子を聞き,改めて震災の大きさと,その直後の混乱思い知らされた。

(法学部・4年)

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